苦しい
思い出してもどうしようもないのに、君の隣に座ってたこと、刺繍をしながら話したこと、一緒にお昼を食べたこと、一緒に居残りをしたこと、一緒に帰ったこと、どんどん思い出してしまう。
もう絶対に二度と戻らない時間になってしまった。こんなにも簡単に。
毎日会えるから、学校が好きだった。
あなたがいるから、休みたくないと思えた。
隣にいてこんなにも安心感のある人。
いつも私の好きな香水の香りをまとっていた。
毎日彼に触れて、毎日話して、毎日一緒に帰って、毎日好きな香りで癒された。
痛いほどに刻まれた思い出。
胸に、心に、身体に、記憶に、五感に。
誰より大切な人。彼が1番だって私はいつだって言える。自分以上に大切で、私にとって宝物のように扱いたい人。
そんな彼は私から離れてしまった。
痛い記憶を深く刻みこんで。
「いつだって会えるよ」
そうは言っても"当たり前"じゃない。
お互いの会いたいが一致しないと会えない。
その会いたいがあなたから消えたら、いつの日かあなたは私を忘れてしまうのですか?
あなたの中から私は消えてしまうのかな。